ほとんど人に言ったことないんだけど、
(嫁にもまだ言ってないというか、最近までそのことを忘れていた)
僕の葬式にはこの曲がいい、というのを実は高校生のときに決めてた。
おかしな高校生だったのですよ、アビーは。
なぜこの曲とこの演奏家に出合ったのかはよく覚えてない。
確か先輩が強制的に貸してくれたCDのうちの一つだったような。
(月に20枚もCD買うようなクレイジーな先輩)
バッハ作曲(諸説あるとかないとか)
ゴールドベルグ変奏曲
演奏 グレン・グールド
本来はチェンバロ用に作られた曲なのに、とか
テヌートはそうじゃない、とか様々な評論があるようですが、
そんなことはどうでもよくて、
この変態すぎるピアニストの弾くこの曲にハマりすぎて、
寝ても覚めてもこのCDを聞いていた期間がありました。
ピアノなんてハノンしかできないのに譜面も買っちゃってw
最初と最後が同じ曲(アリア)で、
その間に変奏曲が30曲挟まっている。
で、なんでこれを葬式の曲にしたいと思っているかというと、
生まれた時が最初のアリアだとすると、
30の素晴らしき変奏曲という景色を経て、
死ぬ時は最後のアリアに戻ってくる、と。
人生の走馬灯を32曲の中に詰め込んだように聞こえてしまった。
しかも、それがすごく素敵だった。
最初の印象がそうなっちゃったもんで、
そこからのイメージが変わらない。
なにしろ30番目の変奏曲が
まさに人生の総仕上げという喜びに満ちた感じがして
もう堪らんのです。
今聞いても、僕のラストはこういうことにしよう、と思います。
バッハのイメージを完全にぶっ壊すくらい、
ドラマチックで、エモーショナルな作品です。
もし、50分くらいお時間のある方はこちらのリンクから順番にどうぞ。
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(youtubeのとはバージョンが若干違うもの)